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翻訳:山形治江 | 演出:蜷川幸雄 | 音楽:東儀秀樹 | 出演:野村萬斎 | −STORY− | 古代ギリシャ、テーバイの国では疫病が蔓延し、厄災が人々を襲っている。 | 国を救うためオイディプス王に「殺人の血の穢れをはらえ」という神託がもたらされる。 | オイディプスは、かつてコリントスの王子として育ち、 「父を殺し、母を娶るであろう」という忌まわしい予言を授かっていた。その予言の実現を避けるため放浪の旅に出た彼は、テーバイを苦しめていた 怪物スフィンクスを倒し、請われてテーバイ王になったのである。 | そして、非業の死をとげた前王ライオスの妃イオカステを妻に迎え、 幸福の日々を送っていたのだが・・・ | 神託にしたがってライオス王殺害犯を追い求めるうちに、次々と恐ろしくも痛ましい 真実が露見し、運命は一挙に破滅へと突き進む・・・・・・・ | −COMMENT− | ペケに芝居の素晴らしさをこれでもかという程知らしめた作品。 オイディプスを演じる野村萬斎さんの役者っぷりは圧巻。 また、オイディプスの母であり妻でもあるイオカステを演じた麻美れいさんの立ち振る舞いは、 なんとも優美でありました。宝塚とはあぁゆうものなのですね…。 休憩なしの約二時間。役者さんの集中力は見事でした。 |
それから、特に印象的だったのは音楽。これだけ内容は ギリシャのものなのに、東儀さんの篳篥がなんとも神秘的な雰囲気をかもし出し、 舞台によく溶け込んでいたのです。ギリシャ・日本のコラボですわ。素晴らしかった。(ちなみに、 ペケが見に行ったとき、終演後ロビーに東儀さんがいて、握手してもらえました…☆ 東儀さん、オーラゼロです…笑) | 派手なセットがあるわけでも、
大きなアクションがあるわけでもないのですが、ものすごく見ごたえがあって、
世界のニナガワと言われるわけだ・・・と、彼の才能を全身で感じました。 本当に素晴らしかったです。これで蜷川演出のオイディプス王は四度目なのですが、 もう一度、やってくれることをかなり期待しています。そしたら次は一番良い席で見たい。。。 (ペケが見に行ったのは6月8日の公演です。) |
*日本公演はすべて終了しています。 | 7月に、本場ギリシャ、アテネのヘロデス・アティコス劇場での公演が決定しています。 | 詳しくは こちらをご覧ください。 | 初日レポートや、アテネ公演についてなどが見れます。 |
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